Melanoma


・皮膚、眼窩(がんか)内組織、口腔粘膜上皮などに発生するメラノサイト由来の悪性腫瘍である。

・正確な発生原因は不明であるが、表皮基底層部に存在するメラノサイトの悪性化(癌化)によって生じる。

・また、皮膚に発生する悪性黒色腫は紫外線曝露と、足底に発生するものは機械的刺激と関連性が深いと考えられている。


・眼窩(がんか)……眼窩の大部分は眼球に占められているが、眼球には外眼筋と呼ばれる筋肉がついて眼窩の壁と眼球を結び、眼球の向きを変える運動を担っている。

メラノサイト(melanocyte)……メラニンを形成する細胞。チロシナーゼを有し、血液からのチロシンからメラニンを生成する。毛母基、脂腺、汗腺、真皮、脈絡膜、虹彩、髄膜、子宮小丘などに出現する。表皮内に存在するものを特に表皮メラノサイトと呼ぶ場合がある。

メラニン(melanin)……メラニン色素。主に黒褐色のエウメラニン(eumelanin)と、橙赤色のフェオメラニン(Pheomelanin)の2種類がある。

・人間などの動物は、細胞核のDNAを損壊する太陽からの紫外線を毛や皮膚のメラニン色素で吸収する。

・遺伝的にメラニンが全く合成されない個体をアルビノといい、こうした個体は紫外線によって皮膚がんになりやすい。


・この悪性黒色腫は人間以外にも発生する病気で、特に芦毛馬の発生率が高い。


・主な発生部位
   ▪    皮膚、とくに足底
   ▪    眼窩内組織
   ▪    口腔粘膜上皮

・まれな発生部位
   ▪    食道
   ▪    直腸
   ▪    鼻腔粘膜
   ▪    眼球

・特徴は以下のとおりで、一文字ずつとってABCDと言われる。
A: Asymmetry(非対称)
形が左右非対称性である
B: Border of irregularities(輪郭)
辺縁がギザギザして不整である。色のにじみ出しがある
C: Color variegation(色)
色調が均一でない。色むらがある
D: Diameter greater than 6mm(径)
長径が6 mm以上である

・さらに日本では、ほとんどすべての症例が病変部の隆起 (Elevation) を伴うことから、ABCDEとも言われる。

・早期の場合には、普通のほくろと悪性黒色腫を区別することは非常に難しい。


・病型分類
(1)末端黒子型黒色腫
日本人に最も多い。
足の裏や手のひら、手足の爪などに発生する。

(2) 表在拡大型黒色腫
白人に多い病型だが、近年日本人にも増加している。
ほくろの細胞から発生すると考えられ、体幹や手足に発生する。

(3) 結節型黒色腫
全身のどこにでも発生する。

(4) 悪性黒子型黒色腫
高齢者に多い。
顔面、首、手背(しゅはい)など日光に照射されやすい露出部位に発生する。


悪性黒色腫と新たに診断される人数は、1年間に100万人あたり約10~20人。年齢別にみた罹患率は、男女とも60歳代から高齢になるにつれて高くなる。罹患率の男女差は大きくない。



日本語での情報収集はここまで。